労務通信2017年6月号

労働保険の年度更新

 ゴールデンウィークも終わり、そろそろ労働保険の年度更新の準備を進めようと思っている方も多いのではないかと思いますが、毎年6月1日から7月10日までは労働保険の年度更新の時期となります。すでに賃金の集計等の業務に取り掛かっている企業もあるかと思いますが、この申告書に同封されている、労働保険年度更新の申告書の書き方に関するパンフレットが厚生労働省のホームページで公開されました。

今年度は概算(平成29年度)の雇用保険料率が引下げとなる点や、雇用保険の被保険者の範囲が65歳以降にも広がったこと等の変更点があります。

6月後半になると、社会保険の算定基礎届の作成時期となりますので、できるだけ労働保険の年度更新は早めにしておきたいものですね。また、厚生労働省は年度更新の開始にあたり、Excelで作成した「年度更新申告書計算支援ツール」を今年も公開しました。

その種類は以下の3つに分かれています。

・年度更新申告書計算支援ツール(継続事業用)
・年度更新申告書計算支援ツール(継続事業用:雇用)
・年度更新申告書計算支援ツール(建設事業用)

  このツールは、例年公開されているものであり、算定基礎賃金集計表に各月の賃金額を入力することで、申告書記入イメージが完成するというものです。賃金額を入力することで計算結果を表示した申告書のイメージまで作成が可能となっていますので「給与計算ソフト」等を使われていない会社様は是非ご活用ください。

[1]労働保険の年度更新

7月10日までに労働保険の年度更新手続きが必要となります。スムーズに進むよう段取りを確認しておきましょう。

[2]住民税の改定対応

毎年6月より住民税が改定されます。早めに給与計算ソフトのマスター(住民税の額)を変更して、給与計算に備えておきましょう。

[3]協会けんぽの被扶養者資格の再確認

6月上旬より協会けんぽによる被扶養者資格の再確認が実施されています。7月31日までに提出することになっていますので、早めに確認作業をしておきましょう。

[4]賞与支払届の提出

賞与を支給した場合には、従業員から社会保険料を徴収し納付する義務があります。支給日より5日以内に所轄の年金事務所(健康保険組合に加入している場合は健康保険組合)に賞与支払届を届け出ることになっています。

[5]高卒者の求人票受付開始

平成30年3月新規高等学校卒業者の就職に係る推薦及び選考開始期日等について、全国高等学校長協会、主要経済団体(一般社団法人日本経済団体連合会、日本商工会議所、全国中小企業団体中央会)、文部科学省及び厚生労働省において検討会議を開催し、平成30年3月に高校を卒業する生徒等の採用選考期日等について取りまとめました。

0265-84-1060

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